これまでの情報では犬に新型コロナウイルスが感染する可能性が低いとされていましたが、香港政府、香港漁農自然護理署(AFCD)および国際獣疫事務局(OIE)によりますと、香港での飼い犬からの新型コロナウイルスが検出された件に関しましては、「低レベルの感染」であると結論づけ、「人間から動物への感染例の可能性が高い」とされました。
この情報に関してはこちらをご覧ください:http://www.jbvp.org/
また、以下は日本獣医師会からの情報です↓
「ペットの犬に低レベルの新型コロナウイルス感染が見られた」とする香港政府の発表について
香港・漁農自然護理署が 2 月 28 日、新型コロナウイルス感染者の家庭で飼育されていた犬から同ウイルスの弱陽性反応が出たと発表したことについて、日本獣医師会は、「犬にウイルスが感染し、犬の体内で増殖して排出されたと確認されてはいません。」とする見解を発表しました。
その後香港政府は 3 月 4 日、ペットの犬の検査を繰り返した結果、新型コロナウイルスの低レベルの感染があったことを示す所見が見られ、人から犬にコロナウイルスが感染したと思われるとする発表を行いました。
日本獣医師会といたしましては、現時点では感染サイクルの主体は人ですが、感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できないと考えます。
したがって、新型コロナウイルス陽性となった飼い主と接触のあった犬については、飼い主と同様に人や犬等との接触を避け、仮に臨床症状が認められた場合には、かかりつけの獣医師とも電話相談のうえ、国立感染症研究所獣医科学部に問い合わせてください。
いずれにいたしましても、現時点では、飼い主がしっかりした感染防御の対応をとることが、ご自身のペット動物を感染から守るためにも、最も重要だと考えます。
令和 2 年 3 月 5 日
公益社団法人 日本獣医師会